守りたいモノ

少しの平和



―――

彼女は、
水に落ちていく気分に陥った。

いくら藻掻いても
落ちていくばかり…。
それが気持ち悪くて
飛び起きてしまった。

「ッ、ハァ…ハァ…。」

ジュリアは、
急に飛び起きたため、
心臓がバクバクと
激しく脈を打ち、
少し息苦しく感じた。
ゆっくりと深呼吸を
何度か繰り返し、
息を整えた。

そして、ベッドから
降りては窓辺に立ち、
カーテンを勢いよく開けると、
心地よい朝日を浴びた。
「んーッ。」、と
背伸びをすると、
"コンコンッ"と、
ノック音が静かな部屋に響いた。





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