恋の魔法に
他のメンバーは興味心身という感じで私をじっと見つめた。
「あの顔のキレイな子とメールしてるんだよ。莉子先輩」
語尾にハートマークがつきそうな勢いだった志帆のしゃべり方には誰もつっこまなかった。
志帆先輩、キャラ違うーっ!
「えぇーっ!? マジで! いつから好きだったのよ?」
「頑張れ莉子 ! 応援してるっ」
「同じ部活とかすごいいいじゃん!」
セーターを着ようとしてるのにみんなが腕をつかんだり頭を撫でてきたりするので着るに着られない。
Yシャツでいるのすごい寒いんだからね!
「もーっ! 勝手に話を進めないでよ」
みんなの手を振り払ってセーターを頭からかぶる。
ブレザーも急いで着て、カバンに荷物を詰め込む。