キミと、ピエロ的恋愛遊戯。
なんか聞きづらいな・・・・

でもここで間を作ると
変に思われそうだ。




「奏良知らないか?」



「奏良ならもう帰ったぞ。」



やっぱりか。

無駄足だったな。


俺は向きを自分の教室に変えて
荷物を取りに行こうとした。




不意に隼人が声を出して
俺を呼び止める。




「そういえば、昨日奏良とデートしてたな。」



「は!?隼人いたのかよ!」


あの声は聞き間違いじゃなかったのか・・・





なんか今更ながらショック。





「お前、あんまり機嫌良さそうじゃなかったけど、

なんかやらかしたのか?」



何だよ、おもしろそーって顔で
見てくんな。


俺は教室に行くのを一旦やめて
隼人の話に付き合うことにした。





「違ーよ。そーじゃなくて・・・・


千秋に会ったんだ。偶然な。」




隼人の雰囲気が少し暗くなったのがわかった。
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