キミと、ピエロ的恋愛遊戯。
先輩の言葉がどうしても
頭の中で引っ掛かって仕方がなかった。



別に奏良の事情なんて
俺が知る必要はない。


知ってどーにかなるもんでもないしな。





それでも気になるもんは
気になるんだ。









「佑希、奏良知らないか?」


「さあ?もう帰ったんじゃないの。」




あ゛〜〜、タイミングわりいな。





走って追いかける気力はないから、
とりあえず帰ったかどうか
確認しに下駄箱に向かうことにした。





階段を小走りに駆け降りる途中、見覚えのある顔が
視界に入った。





向こうも俺に気づいたみたいだ。





「千春、何急いでんだ?」




隼人が駆け寄って来た。
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