にゃーん!
「………静かだな」
二階は明かりが一切なく月明かりでぼんやり照らされているだけ
遺体がゴロゴロ倒れているのは同じだが男どもの声が響く一階とは違い誰もいないのではないかと思えるほど二階は静かだった
―スッ
「……ん?」
奥の襖を開けると一人の男が窓際にいた
「…璃桜?」
「え?」
「嗚呼、やっぱり璃桜だ」
ほんのり月明かりに照らされている男は爪がとても長く鋭く、日本には珍しい銀の長髪で右目に眼帯を着けていた
「っ!れ、連桜…!?」
「なんだ、こんな所にいたのか。探したではないか…ん?なんだ新撰組にいたのかい?」
男―連桜(レオ)―はニヤリと不適に笑いながら璃桜をみた
「黙れ!」
「おいおい、"主人"に対して黙れはないだろう?さぁ、璃桜、一緒に帰ろうか」
連桜はそういうと璃桜に近づく
「くっ来るな!来るな来るな来るな!」
璃桜は刀を近づいてくる連桜へと向けた
「しょうがないなぁ~…」
連桜はそういいながら眼帯をとって璃桜を見た