バッドエンドにさよならを

「俺は高校を卒業したら就職するよ。だからもう、面倒見てくれなくていい。心配してくれなくて大丈夫だから。」

「…わかった。でももし、心変わりがあればいつでも話してくれ。お金の援助ならいくらでもできる。」

「…ありがとう。」

なんだかわからないが、少しすっきりした。わだかまりが消えた気がする。


「あの男のせいでたくさんの人が傷ついたのにな…。死んだのは自業自得だが、もっと苦しめば良かったと思うよ。」

「たくさんの人が傷ついた?」

俺と母さん以外にも被害者がいるのか?

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