隣の彼の恋愛事情
なんとか引っ張られる方向に脚を進めるが、手は掴まれたままで揺すっても離してもらえない。

「あの、いったいどこに行くんですか?」

「飯」

「どうして、私が一緒に行くんですか?」

「お前と飯に行きたいから」

私のほうを一切見ず、前を向いたまま答える。

(私とご飯が食べたいって?前なら「下僕の勤め」とか言われてたのに)

ほんのり頬が染まった気がして顔をブンブン振った。

(なんで顔が赤くなるの!もう!)

引きずられながら着いた先は、

『bird man』と看板にあった。

中に入るとそこはお洒落な焼き鳥屋さんだった。
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