隣の彼の恋愛事情
(間違いなく不機嫌デスね)

「お前は俺の話しを毎回ちゃんと聞いてるのか?」

「聞いてますよ」

「いや、言い方を変える、俺の言ってることちゃんと理解してるか?」

「はい。そのつもりですけど」

自信がなくて語尾が小さくなる。

(だって、真意を100%理解するなんて無理じゃん)

心の中で自分を擁護する。

「いや!わかってない」

(あぁ、やっぱり?)

「何度、お前は俺のもんだって言えばわかるんだよ」

「それって、」

「俺は、独占欲が強いんだ。幼馴染でも、会社の同僚でもお前と仲良くしてる奴は気に入らないし、他の男と楽しそうにしてるお前も気に入らない」

アイツの俺様発言に思わず笑ってしまう。

「ははっ!それって、なんだか愛の告白に聞こえます」

おかしくて笑いながら言うと
< 131 / 335 >

この作品をシェア

pagetop