隣の彼の恋愛事情
しばらくその体制で他愛もない会話をしていたとき、寝室の斗馬の携帯から着信メロディーが流れた。

「電話みたいですよ」

「出たくない」

「何、子供みたいなこと言ってるんですか!?ちゃんと出てください」

そう言うと、渋々寝室へ向かい電話に出ていた。

「ふー」

やっと開放された私は、再度ソファに座り直した。

「ごめん、今から仕事」

寝室から出てくる斗馬は、ふてくされてたような顔で小さく「あーあ」と呟いた。
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