隣の彼の恋愛事情
「私たちは結婚します。彼がどう頑張っても、もう決定事項ですから」

「そ、そんなことないです。だって今日だって・・・」

「ふふふ。今日も斗馬さんと会うのね。結構ですよ」

「え?」

「お好きに会って結構ですよ。それであなたと彼の気が済むなら」

「でも、結婚って・・・」

「はい。斗馬さんと私は結婚します」

結子さんはよどみなくそう言い切った。

「じゃぁ、なんで」

「理由なんて今ここで言っても仕方ないでしょ。でも彼と結婚するのは、あなたではなくて私なの」

肩にかかった長い黒髪を右手で払った。
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