隣の彼の恋愛事情
私たちを乗せた車が到着したのは、有名ホテルだった。

玄関前に車を停め私たちが降りると、ホテルの人に斗馬が車のキーを渡した。

「行くぞ」

と一言だけ言って歩き始めた斗馬。

その後をついて行くわけだけど、私は近所に買い物にでるためにフード付きのマキシワンピースで到底この格式高いホテルにはそぐわない。

(こんなことになるなら、もうちょっとましな格好してくるんだった)

今から、私の運命を左右する話しあいになるだろうに直前に私はこんなことを考えていた。

(これも現実逃避の一つかな・・・)

小さな溜息をついて、エレベーターに乗り込んだ。

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