隣の彼の恋愛事情
クスクスと笑った私は結子さんと斗馬のおかげで、がちがちだった肩の力が抜けて少しリラックスできた。

「そろそろ時間だから、行こう」

そう言って私の手を取り歩きだした。

「私は後で、誠とご挨拶に伺うわ」

結子さんはそう言って、ソファに座って私たちに手を振っていた。

ロビーに出た私たちだったが、斗馬が知り合いによばれて挨拶に行ってしまった。

ここで待ってるように言われた私は置いて行かれた子供のようにただ待っていることしかできずに壁側に移動して緊張したまま待っていた。

ぼーっと立っていた私の目に留まったのは、大きな花器に生けられている華だったが、どうもバランスが悪い。

ふとその先を見ると、手に花をもった子供がうれしそうに走っていた。

(ちょっとだけ・・・)
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