隣の彼の恋愛事情
「で、そろそろ色々話してくれる気分になった?」

ビールを焼酎に切り替えたチィ兄が私の顔を覗き込んで言った。

「これでも結構心配してるんだけど、紅ちゃん。」

アイツのとの今朝のやり取りのことを聞かれてることはわかった。

チィ兄に見つめられるとなんだか子供の頃にもどった気がして素直に言葉が出てくる気がした。

ポツリポツリと今までの経緯をチィ兄に話した。

そして私の気持ちも―――。

「―――そっか。」

そう一言チィ兄がつぶやいた。
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