隣の彼の恋愛事情
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(どうして、こうなってるの?)

私の隣にはニコニコ顔のチィ兄がいる。

私たち二人は小料理屋から出て、そのままタクシーに乗り込んだ。というよりチィ兄に押し込まれた。

行き先を聞いたときにチィ兄の腕を掴んで、顔を振って拒否するけどそんなのはお構いなしでタクシーは目的地に進んでいく。

「チィ兄が楽しそうなのはなんで?」

不満いっぱいの声でチィ兄を責める。

「なんでって、かわいい紅の恋の行方を間近で見ることができるなんて、こんな楽しいことない。」

少し意地悪な顔をして言う。

興味があるのももちろんだけど、私がきちんと三浦さんと話ができるようについて行ってくれているのに、長い付き合いの私は気がついていた。

(いつまでも、逃げ回ってるわけにはいかないけどいきなりでドキドキする)


緊張する私と、面白がるチィ兄を乗せてタクシーは走り続けた。

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