それでも君が好きだよ
「そうだね!!私もそう思うよ…きっと…。」
私は窓から離れて私の右隣の席を見た。
プリントのたまった机の中。
このクラスからまるで存在を
書き消されたかのような静寂。
番場くんは今、どうしてるんだろう…。
―――ピーンポーン…
学校が終わって家に帰る途中に思わず
立ち寄った番場くんの家。
別に良いよね?たまったプリント
届けに来ただけだし…。
―――ガチャッ…
ドアが開いた、その先に立っていたのは…