それでも君が好きだよ

俺が…一番憎んでいる女の言葉と同じ。


母さんが言った最後の言葉と…。




俺はそのメモをぐしゃぐしゃに


裂いて部屋にバラまいた。



「くっそ…。何でなんだよ。」



俺の心の居場所は何処にもない…。


誰も俺を見てなんていないんだ。



この家には…もう誰も……誰も


帰ってこない。俺は…1人なんだ…。




俺はそんな悲しみと苦しみに


包まれながら眠りについた。
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