それでも君が好きだよ
長い廊下が続く。この学校は今更だが
とても広くて綺麗だ。設備もいい。
何一つ不自由なく過ごせる学校だ…。
「ねぇ、和佳…」
「うん……?」
「好きだよ…。」
「……………。」
「あの子の所に行ったら許さないから。」
「………あぁ。」
俺は返事をするしかできなかった。
北野は俺のせいで走ることを止めたんだ。
俺が車に引かれそうになった時に北野が
俺の背中を押して俺をかばった。
だから、北野の脚は動かない…
激しい運動は出来なくなった。