それでも君が好きだよ

「あ~。音なんて消えてしまえばいいのに」



「君の…親友じゃないの?」



「そんな事誰が言ったの?
あの子をただ利用してただけ。」



その言葉を聞いたとき何でだろうか…。


怒りが込み上げてきた。



―――パチンッ…



廊下に響き渡る音。気づいたときには


北野の頬をぶっていた。



「……痛い。何するの!?和佳!!」



頬を押さえる北野が俺を睨み付けた。


だけど、俺も何故か北野を睨んでいた。
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