それでも君が好きだよ

「音はとっくに輝いてるじゃん…」



と小さな声が聞こえた気がした。


でも、私はそれに気づく


事なく教室へと戻ってきた。



「おはよーっ皆!!」



ドアを開けて私が教室へ入ると…


「あーっ!!新井ーっ!!お前、
どこいってたんだあ゙ぁぁ!!」



と柏原くんが私に迫りよる。


そっ…その顔、怖いです…。



「えーと…ちょっとだけ、手洗い場に…」



「アホっ!!もう、離れんじゃねーぞ!!」



ポコッと頭にノートが乗っかった。


そして、スタスタと柏原くんは

友達の輪へと戻っていった。
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