椿ノ華



壱が持って行ってくれたのか、と解釈し、
用意されていた服を着る。

胸元や首筋のキスマークは、長い髪で隠れるだろうか…

そんな事を考えていると、ふと携帯が目に入った。

着信を知らせている。

電話の主は…


「…はい」

『壱の家にでも行ったか?』

「関係無いです」

『壱を傷付けたくないなら、戻れ』

「…は?」



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