椿ノ華



「さて、次が本当に最後だから」

「はあ…」


これだけ着飾って行かないといけない場所なのかと、
緊張してしまう。


「まあ、ベタだとは思うんだけどさ。

やっぱり王道って大事かなって」

「?」

「ああ、安心して。

歯の浮く様なクサい台詞は言わないよ」

もう十分言われました…



そして、着いた先は。


「…わぁ、綺麗…」

「夜景の見えるレストラン。ベタでしょ?」

「はい。でも…いいですね」



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