キミが教えてくれた
しばらく沈黙が続いた


「ったく、冗談だっつーの」

荒川は差し伸べていた手をもとにもどした



「お前、バイトしていいとかどこにかいてあった?」

そう言って荒川はあたしに校則表をみせた


「大丈夫!もうやめたから、お金が必要だったんだよお」
あたしはそう説明する


そう、あたしはここ数ヶ月でもの凄いお金に困ってた

クリスマスプレゼントとか遊び代とか

バレンタインのためにやってただけだし


「どちにしろ、俺にばれた以上反省文ぐらいかけよー、」
そう言ってあたしに作文用紙三枚分を差し出した

「安心しろ、校長にはいわねーから」

こいつ…意味が分からない
校長にいわないなら
わざわざこんなことさせなくてもよくない?
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