キミが教えてくれた
次の授業は英語


「はやく戻ろうっ」
あたしは朔の手を引いた
「そういえば」

そういって朔は足を止めた

「ん?」

あたしは首を傾げた

「なんで荒川に呼び出されたわけ?」
あ…そういえば朔には言ってなかったな
バイトのこと


あんまり心配かけたくなかったから…
そう思って何も言わなかった

「バイトしてたのがばれてさあ」
あたしは手を頭に回してそう答えた


「そっか、そうだったんだ」
朔はそれ以上聞いてこなかった

朔の優しさだと思う
< 204 / 280 >

この作品をシェア

pagetop