キミが教えてくれた

第一校舎と第二校舎の渡り廊下で朔は待っていてくれた

あたしは思わず嬉しくて

「朔ぅぅーっ」
って叫んで朔に飛びかかった

「おかえり、」
そう微笑んであたしの頭をぽんっと撫でてくれた


「もうすぐ、昼休み終わるからチョコは帰りに頂戴っ」

朔はそう言ってはにかんだ

あたしはうん、と頷いた
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