さよならの見つけ方 第3章 *君の声がする*
瞳を伏せて笑うチャドの、日向のような笑顔を思い出す。
まっすぐ私を見つめる優しい瞳や、
柔らかな黒い髪や、
温かかった手の平を――――
どれだけ大好きだったか、
チャドは知っているだろうか。
どれだけ幸せを願ったか、
チャドは知っているだろうか。
空気が柔らかいなと感じた夜、
灰色に近い青、
その空の向こう側。
空を眺める度に話し掛ける癖はまだまだ直らないようで、
私がぼんやりと星を仰ぐと、クリスもマイケルも、黙って空を見てくれる。
あれからたくさんの季節が巡ったね。
きっと、素敵な男の人になっているんだろうな。
――――育った街を出ていくよ。
4人の想い出は、消えてしまうかな。
いつかまた出逢えるとしたら、たくさんたくさん話したいことがある。
その時に笑って話せれば、
目と目を合わせて話が出来れば、
もう、
それだけでいいや。