さよならの見つけ方 第3章 *君の声がする*
全速力でてっぺんまで、二人で一気に駆けのぼる。
小さい頃からずっとそうしてきたように、ぎゅっと強く、手をつないで。
息が切れるけれど、スピードはゆるめない。
風を切る音が、耳に心地よい。
遅いよと急かされて、マイケルに引っ張られる形でてっぺんについた。
息を整えながら南西を向くと、目の前に広がるのは、夕暮れの海。
オレンジの空に向かって、カモメが飛んでいく。
思わず手を伸ばしたけれど、相変わらず空には、何も届かない。
長い水平線にまっすぐ落ちていく夕陽。
濃い橙が眩しくて目を細めると、まぶたに少しだけ涙が滲んできた。