さよならの見つけ方 第3章 *君の声がする*


そうだね。






マイケルももう、大丈夫なんだね。









一緒に過ごしたたくさんの夜。






笑顔も泣き顔も小さなケンかも、

抱きしめてくれた腕も、

本当に大切だったんだよ。













「…たくさん歩いたなぁ…」





少し低くなったその声で鼻歌をうたうマイケルの横顔。






歌詞はすっかり忘れてしまったけれど、幼い頃に二人でよく歌ったその歌。






優しいメロディーが、風に乗って消えていく。










こうしてずっとそばにいてくれたのが、

同じ家に拾われてたくさんの時間を一緒に過ごしてこれた男の子がマイケルで良かったと、

心の底からそう思った。






夕陽を恋しく思う心。



確かに、似てる。






優しくて、どこか切ないこの気持ち。






眩しくて手を伸ばせない、少し苦しい気持ち。










これからもきっと、お互いのことを大切に思う二人の気持ちは、ずっとずっと変わらないのだろう。

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