明日ここにいる君へ
まだまだ恋バナは健在。
我関せず。…と、私は…
大あくび。
私も……寝れば良かったなぁ…。
そしたら、こーいう煩わしい話に参加しないで済んだのに……。
私は頬肘をついて、そっと……
目をつむる。
「…………。」
本気で……
睡魔が襲ってきた。
うつらうつらと夢の世界へと…足を踏み入れた瞬間、
『ふうっ…』
と、うなじに……何かが触れる。
「ひやぁあっ!」
首を抑えて立ち上がると、
話に熱中していた女子の面々が…一斉に、私を見た。
「…どうした、七世。」
「…い、今…何かが首に……!」
「……?なに?」
私は辺りを見渡して、その『何か』を…探し始める。
バッチリ目が合ったのは……、
登坂悠仁。
ニヤニヤと…笑ってる!
あ……、アンタかぁあ~!!!
わなわなと手を震わせる私に、
「…お互い様だね。」
顔も合わせずに、シンがぽつりと……
呟いた。