【続】赤い糸のその先は…。
俺はゆずと出会ってから変わったんだ。
好きな女にひたすら一途になれる俺に...。
でも、バチが当たったと思った。
やっとゆずを手に入れた俺の前に麗子が現れるなんて...。
ゆずと想いが通じ合った今、本社に来るなんて...。
明らかに復讐としか思えない。
ゆずの前で、やたらと俺に絡み付いてくる麗子。
大阪ではキャリアがあってクールに仕事をしていたのに...。
再会した彼女は、俺の知らない麗子になっていた。
もう少し言い方を変えて、優しく別れを告げればよかったか?
付き合っていたからといっても、別に恋人関係でもなかったし、
あの時はその必要性がわからなかった。
恋人としての愛情はなかったが、少しの友情は感じていた。
今思えば、相手には思いやりと敬意を持つべきだったんだろうな。
悪いな麗子。俺にはゆずしか見えていなかったんだ。
それだけなんだ。
だから、俺とゆずの邪魔はしないでくれないか?