【続】赤い糸のその先は…。

俺が大阪に転勤になった時、


麗子はうちの会社に転職していて、偶然にも再会した。


「また、付き合えるわね?」


と、俺に迫ってきた麗子だったが、


「悪いな...好きな女が出来たんだ。そいつ以外には触れるつもりは無いんだ。」とあっさりと突き放した。


今まで、冷静な彼女しか見たことがなかったが、


その時ばかりは顔を真っ赤にさせて俺を罵倒した。


「何でよっ! だったら何で期待なんてさせるのよっ!」


「期待させた覚えは無い。最初から体だけって言ったろ?」


「サイテェーーーーっ!!!」


俺は愛しているなんて一言も言ってないぞ。


勝手に勘違いしたのは、そっちだろ?


何を今更言っているんだ?

< 21 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop