【続】赤い糸のその先は…。

==== 幸太郎Sido ====


ゆずがフロアから出て行った後、俺はゆずの後を追った。


幸田も一緒だから、いつもの自販機のある休憩所に違いないと思った俺は、真っ直ぐにそこに足を向けた。


自販機のある場所に近づくと、ゆずの明るい声が聞こえてきた。


よかった...思ったより機嫌を損ねていないようだ。


俺への罵倒の声じゃなかった事にホッと胸を撫で下ろしていたら、振り向いた彼女と目が合った。


「佐伯、会議の準備があるから一緒に来てくれ。」


思わず、そう口にしていた俺は、


今すぐにゆずを抱きしめて、自分自身を安心させたかった。


ゆずがまだ俺の腕の中に居るという事を感じたかった。


慌てて俺についてこようとするゆずの後ろには、


ピースサインをする幸田が立っていた。


麗子が俺に言い寄ってくる場面を目の当たりにして動揺したゆずを元気づけてくれていたんだろうなぁ...きっと。


さすがは、ゆずの親衛隊だな。


俺はフッと笑ってから軽く手を上げてヤツに感謝した。



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