【続】赤い糸のその先は…。
とりあえず、作戦を練り直そうと自分のマンションに帰った。
ガチャリ。
ん? この靴は...ゆずなのか?
玄関には女物の靴が揃えてあった。
胸の鼓動が高鳴るのと同時に、
俺はカバンを放り投げてリビングに向かった。
やっと、見つけた。....俺のゆず。
可愛いゆずは、ソファの上で丸くなって眠っていた。
俺を待っててくれたのか?
「ゆずっ...起きろっ...こんな所で寝ていたら駄目だろ?」
そのままベッドに連れて行っても良かったが、
俺は久しぶりにゆずの声が聞きたかった。
「う~ん..ん?...あれれ?...課長だぁ。」
やっと声が聞けたかと思ったら...酔っ払いだった。
なんでだ? テーブルの上には明らかに飲んだと思われるカクテルの缶が...
これを飲んだのか?でも、まだ半分しか...
そういえば、コイツはアルコールに弱かったよな。