鈍感ガールと偽王子
そう言って、椎葉くんはベッドからおりた。
はらりと、彼の身体を隠していた布団が落ちる。
その前に、再びがばっと頭まで布団をかぶった。
「きゃああぁぁあっ」
「うっせーなー。こんなん今更だろうが。大体美結だって、昨日散々見たから隠したってしょうがないと思うけど?」
「信じてないから!!」
布団の中なせいでこもった声でそう訴える。
だって、初めては死ぬほど痛いって聞いてたけど、あたし全然痛いとことか無いし!
カケラも覚えてないし!!