貴方と繋がる探し物~図書館で~【TABOO】
笑顔の彼。じっと見た後、ここから離れようとした。

だから、手を取った。無意識に。




「何か御用ですか?」
「……」


何か言わなくてはいけない。けれど、何を言えばいいかわからない。


「……もし、俺にときめきを求めるのなら、それはタブーを犯すことになる。それでも、タブーを犯す気があるなら明日来て、そして、こう言って」


『私と繋がって』と。


そう耳に囁かれて千鶴は身体が熱くなるのを感じた。



「それじゃ、待ってるから」
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