お嬢様の秘密Ⅱ
-葵side-


舌を絡め取っているうちに規則正しい音が聞こえた。


この状態で寝るかよ、普通!?


口を離すと銀糸がたらりと伸びていた。


「また犯しそうに………。振袖って脱がしたくなるよな………。」


腕の中でスヤスヤ眠るのはいいけど、着替えさせなきゃまずいって………


「ユリ、起きて。」


「………ん?………あお………くん?」


眠たそうにニコッと笑って………。


「………ん!?」


ユリからキスしてきた………しかも舌入れて。


「…………んっ…………はあ…………。」


自分から倒れていって俺に押し倒されている状態ができた。


「あお………あちゅいからにゅがして?」


舌ったらず……もしかして酔ってる!?


焦る俺の腕を掴んで脱げかけた振袖の中に手を入れた。


何重にもタオルが巻かれているから………矯正したんだろうな。


しょうがないからゆっくりと脱がしていく。


もちろん下着は着けていない。


「あお……ヤらないの?ヤろうよ………。」


おいおい……なんでこんな積極的なんだよ?


「もう寝ろ、な?」


「嫌だ………。」


最後に羽織っていた着物を脱いで、俺のボタンを脱がし始めた。


「あお………。」


………ほぼ何も着てないまま抱きついてきたし。


これはお前が悪いからな。


俺は相手が酔っ払っているのを忘れて最後までやってしまった。


全体酔わせたらいけないと心に決めて。


-葵side end-
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