同い年の恋人 3


「あっ!涼いいところにいた!」


やって来たのは田島さん


「涼 小銭ある?」


あたしが田島さんの口調を真似て言ってみた。


すると 田島さんは笑いながら


「ピンポーン」


と 野山さんに向けて右手を出した。


「毎回毎回いい加減にしろよ!」


「だってさ いつもいいところにいるから ツイツイ」


二人が言い合ってる。


「田島さんもどーぞ!幸せのお裾分けです」


自販機にあたしが小銭を入れてあげた。


「沙弥ちゃんがおごってくれんの?
なんかわるいねぇー」


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