スーツを着た悪魔【完結】
そう、急かされるように口元にフォークをもって来られて、思わず素直に口を開けてしまった。
が、咀嚼した途端、口の中のパンプティングから、じわっと熱い液体が染み出してくる。
「あっ、つい……うう……」
「猫舌だな、やっぱり」
そんなまゆを見下ろしながら、パクパクと口の中にフォークを運ぶ深青。
やっぱりって……どういうこと!?
口元を押さえたまま、恨みがましく深青を見上げると、彼はくすりと笑って、まゆに顔を近づけた。
「まゆ、舌出してみろ。見てやるから」
「――」
疑り深く、深青を見つめ返すまゆだったが……
じっと自分を見つめる深青の瞳と言葉に素直に従い、口を開け舌を出す。
と同時に、深青はさらに顔を近づけ、その舌を柔らかく唇に挟んでしまった。
「――!」
硬直するまゆの目をジッと見つめながら、深青はまゆの舌を味わう。