スーツを着た悪魔【完結】
すぐに舌はお互いを求め絡み合い、何度も向きを変えて、もっと奥へと、深くへ欲しくなって、深青の頭を抱えるように抱く。
途中苦しくなって、唇を外すと、二人の間に銀色の蜘蛛の糸が伝った。
「まゆ……お前、俺のこと好きだろ?」
深青は薄く微笑みを浮かべ、まゆに問いかける。
片手でネクタイをほどきながら、もう一方の手でまゆの唇をぬぐう。
「俺の勘違いじゃないよな。まゆ」
甘い言葉とキスが、まゆの体をとろけさせる。
「ちゃんと俺のことが好きだって、言えよ」
「深青……」
「ほら」
焦らすように、深青はささやいて、そして額に口づけを落とした。
深青に触れられるたび、まゆの体は燃えるように熱くなる。
まるで熱い蜂蜜を体中に流し込まれたかのように、甘く、苦しくなる。