スーツを着た悪魔【完結】
「ひざまずけ」
「――」
その瞬間、女の目が爛々と輝き始める。悠馬の前に崩れるようにひざまずいた。
悠馬は優雅に独り掛け用のソファーに腰を下ろし、そのままつま先を女のスカートのすその中にすべり込ませる。
少しずつ、自分の履いているタイトスカートがずり上がるのを見て、女はうっとりとしたように息を乱し始めた。
「もう興奮しているのか。雌豚が……」
悠馬が冷酷に言い放つと同時に、切なげに体を揺らす。
女がマゾヒストなのは、バーで声を掛けられたその瞬間に、一目でわかった。
プライドが高そうで、常に一線を走り続けるタイプだが、どこかで自分を屈服させてくれる男を望んでいる。
スカートの中に差し込んだつま先をさらに持ち上げると、スカートの裏地がピリッと音を立てる。
悠馬はベルトを外した後、女の頭の上を髪ごとつかみ、引き寄せた。