スーツを着た悪魔【完結】
「目を、閉じて……拭けてないから」
悠馬の言葉に、素直に目を閉じるまゆ。
まつ毛の先に残る涙を、悠馬は指先で拭いながら、ゴクリと、自分でも喉が鳴るのがわかった。
傷つけたい。
真っ白な、この、無垢で美しいいきものを、切り裂きたい。
苦しめて、泣かせて、ずっとずっと、僕のことしか考えられないようにしたい。
永遠に縛り付けていたい。
下半身からゾクゾクと震えが駆け上る。
17歳の悠馬と、7つのまゆ。
これもまた、ある種の運命の出会いかもしれない――。