スーツを着た悪魔【完結】
そして深青といえば、そんなまゆをニコニコしながら見下ろしつつ、背後で長い指をぎりぎりと折り込むように握りしめていた。
またまゆにちょっかいを出してみろ……。
今度は気を失わせるだけじゃすまないからな!
(ちなみに豪徳寺家では、誘拐防止のため、古の護身術を学ぶことが子供たちの義務となっている。)
恋に狂った男とは手が付けられないものらしい。
――――……
「社長、御馳走様でしたー!」
「ありがとうございます!」
「じゃあ、次はカラオケねー!」
さんざん飲んだあと、そのままの勢いで半数以上の社員が繁華街の中のカラオケへと向かうことになった。
(ちなみに目を覚ました平田は、深青がタクシーに押し込んで帰宅させた。)