スーツを着た悪魔【完結】
「え……?」
「あー……安心しろ。上がり込んだりしないから。お前の部屋の電気がつくのを見たら、帰るよ」
深青はそう言って、戸惑うまゆと一緒に、深夜のコンビニへと足を踏み入れる。
違う。上がり込まれたら困るとか、そういう意味じゃないのに……。
けれど、のどの奥が張り付いたように口が開かない。
まゆが持ったカゴに、牛乳を一本とヨーグルトを人パック入れると、それをすぐに深青が取り上げる。
「これだけか?」
「うん……」
うなずくと同時に、深青は青果コーナーからバナナとオレンジを取るとカゴに放り込み、さっさとレジへと向かい支払いを済ませてしまった。
「ちょ、ちょっと、お金っ」