スーツを着た悪魔【完結】

「なあ、まゆ」



食事を終えた後(その前にまゆが買ってきたパンツを履いた)深青は、椅子に座り、まゆにドライヤーで髪を乾かしてもらいながら、彼女を見上げた。



「なあに?」



丁寧にブラシをかければかけるほど美しく輝く深青の髪に見とれながら、まゆはドライヤーを止めて深青を見下ろす。



「今日、終わったら必ず連絡しろよ? 迎えに行くから」

「うん、わかった。レストランの場所聞いておく。メールするね」

「絶対だぞ?」

「なあに、深青。そんなに心配しなくても大丈夫よ」

「まゆ……」



苦笑するまゆを見上げながら、深青は複雑な気持ちになる。

確たる証拠もないのに、自分が感じている違和感を、まゆにおしつけるつもりはないが、心配なのは変わらない。


無言で手を伸ばし、まゆのなめらかな頬に指を這わせる。



「深青……?」



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