スーツを着た悪魔【完結】
彼の指が、まゆの首筋を撫でる。
「こんなマーキングを許してしまった……」
彼の指の下には深青が京都のホテルでつけた口づけの跡がしっかりと残っていた。
「あまりいい気分じゃないね」
悠馬は顔を近づけ、同じ位置に、まるで林檎をかじるかのように歯を立てた。
「いたいっ!」
痛みに悲鳴を上げるまゆだったが、悠馬はしっかりとかみついたまま、その後じんわりと浮かんできた血を舌で舐めとる。
大した怪我ではないが、暴力というものは、それに慣れていない人間をいともたやすく支配下に置くことが出来る、とても簡単な手段だ。
悠馬はそのことをよく知っていた。
「ねえ、まゆ。僕は今、ひどく興奮してるんだ。わかる?」
まゆの両足を大きく割り、下半身を押し付け、ゆっくりと体を揺らす悠馬。