スーツを着た悪魔【完結】
はぁ!?
驚いたのはもちろん未散だけではない。なぜか恋人と紹介されたまゆも、心臓が停まりそうなくらい驚いた。
驚きすぎて言葉すら出てこなかった。
「彼女とまじめに付き合うって決めた。たった今告白したところなんだ。ちなみにこれが俺からのプレゼントのピアスで……」
「その包装紙、MDじゃない。もしかして昨日発売の?」
「そうだ。頼景に頼むことも出来たけど、それじゃ意味がないと朝の4時に並んだんだ。彼女に誠意を示すためにね」
「ふぅん……そう……」
違う、違う、騙されています、妹さん!
朝の4時に並んだのは私だし、彼からのプレゼントでもない。
なんなの、この嘘つき!!!
キッと深青をにらみつけたけれど、深青は上手にまゆを未散から隠し、せつせつと訴え続ける。
「本気なんだ」
「本気、ねえ……」
腰に当てていた手を体の前で組む未散。