スーツを着た悪魔【完結】

と、同時に、みちるはみちるで、そこで初めてまゆの存在に気づきトーンダウンする。

まさか兄が昼間から女性と一緒だとは思わなかったから。


しかも――
どうしたことだろう。

相手は今まで兄が付き合ってきたような女性とは違う。まるで小動物のような女の子だ。

可愛らしいけど、兄のタイプではないことはよくわかる。

これはいったいどういうこと?


不思議に思いながらも、まゆに向かって軽く会釈する未散。



「ごめんなさい。あの……兄さん、彼女はどなた?」



お兄ちゃんから兄さんへ。

未散もやっと人目を気にし、態度を変えた。


どうやらやっと話が出来そうだ。


深青は内心ほっとしながら、胸を張った。



「彼女は俺の恋人だ」

「ええ!?」



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