塔の中の魔女
「だから俺は王であって王でない。
ユダは王を冠することを許されない国だ。
ゼルダンにとって、俺はロゼリン・エフゲニー・アンテロス・マジエフ大公。
ゼルダンの前では、王を名乗れない存在なんだ」
「…………」
ゼルダンの強い支配力に、エカテリーナは息を飲んで青年を見つめる。
「ユダの唯一にして偉大なる魔女、エカテリーナ・フランツィエ・メイジェフ卿に申しあげる。
どうか俺に力を貸してくれ」
「……わらわになにができるというのじゃ」
エカテリーナの言葉に、青年ははっきりと告げた。
「ユダの権威の象徴、魔法使いの復活だ」
ユダは王を冠することを許されない国だ。
ゼルダンにとって、俺はロゼリン・エフゲニー・アンテロス・マジエフ大公。
ゼルダンの前では、王を名乗れない存在なんだ」
「…………」
ゼルダンの強い支配力に、エカテリーナは息を飲んで青年を見つめる。
「ユダの唯一にして偉大なる魔女、エカテリーナ・フランツィエ・メイジェフ卿に申しあげる。
どうか俺に力を貸してくれ」
「……わらわになにができるというのじゃ」
エカテリーナの言葉に、青年ははっきりと告げた。
「ユダの権威の象徴、魔法使いの復活だ」