モカブラウンの鍵【完結】
「最初はヤキモチかなと思った。でも、それが酷くなって、私と中野先輩のこと疑ってるのかなって思った。元彼だって言って、ますます疑われるのが嫌で言わなかった」
「別に疑ってないよ」
「うそ。疑ってるよね? だから聞いてきたんでしょ、元彼かって」
「だから、疑ってないって言ってるだろ!」
奈央美の腕を払って、怒鳴るように言った俺に、奈央美が体を縮めた。
「私って、信用ないの? そんなフラフラしてるように見える? そうだよね。涼太と付き合う数カ月前まで他の男のことでメソメソしてたしね」
「そんなこと言ってないだろ!」
涙目の彼女に向かって、また声を荒げる。
こんな言い合いをしたいわけじゃない。
「涼太がイライラしてる理由を言ってよ」と、奈央美が消えそうな声で言う。
「奈央美さ、俺と居るより中野さんと居た方が楽しいんじゃない? 俺よりしっかりしてるし、年上だし、包容力もあるし。どうせ俺はまだまだ未熟だし、3つも下だしね。奈央美がしたいようにすればいいんじゃない」
「別に疑ってないよ」
「うそ。疑ってるよね? だから聞いてきたんでしょ、元彼かって」
「だから、疑ってないって言ってるだろ!」
奈央美の腕を払って、怒鳴るように言った俺に、奈央美が体を縮めた。
「私って、信用ないの? そんなフラフラしてるように見える? そうだよね。涼太と付き合う数カ月前まで他の男のことでメソメソしてたしね」
「そんなこと言ってないだろ!」
涙目の彼女に向かって、また声を荒げる。
こんな言い合いをしたいわけじゃない。
「涼太がイライラしてる理由を言ってよ」と、奈央美が消えそうな声で言う。
「奈央美さ、俺と居るより中野さんと居た方が楽しいんじゃない? 俺よりしっかりしてるし、年上だし、包容力もあるし。どうせ俺はまだまだ未熟だし、3つも下だしね。奈央美がしたいようにすればいいんじゃない」