モカブラウンの鍵【完結】
晴香さんも奈央美に注いでもらったビールを飲んでいる。

「晴香、飲み過ぎないように」

晴香さんは口を少し尖らし、小さく頷く。

そのやりとりで晴香さんもアルコールが弱いのだろう、と思っていた。


大勢で食べると食事の時間はあっという間に過ぎる。

ちらし寿司や刺身の盛り合わせがどんどんなくなり、空き瓶となったビール瓶が2本並んでいた。


隣りに座るお義父さんはちゃんと座ってはいるけど、呂律が回っていない。

博史さんは変化なし。

奈央美はほんのりピンク色。

お義母さんは飲んでいない。

そして晴香さんはザルだった。


「晴香、そろそろビール禁止」

「大丈夫だよ。そんなに飲んでないから」

晴香さんはそうは言っているけれど、グラスで6杯。

缶ビールなら3缶ってところだろう。

それは結構、飲んでいる方じゃないか。

それで変化がなにもないってことは、かなり強いってことだろう。

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