モカブラウンの鍵【完結】
昼休みが終わり、午後の業務が始まる。

「佐伯、杉山。ちょっと」と、社長が俺たちを呼んだ。

「何でしょうか?」

社長の座るデスクの前に2人で立った。



「松下が午前に取ってきた仕事を2人でやってもらいたい。

新しくオープンする『natural jewelry』銀座店。

これが概要の書類だ。"男性が気軽に入れる"というのがコンセプト。

つまり、アクセサリーに関する女の目線、

プレゼントをする男の目線が必要になる。

そこで、2人でペアを組んでやってもらいたい。

杉山はここまで大きいものに携わるのは初めてだと思うが、佐伯と一緒に頑張れ」


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